当社の事務所は壁が真っ白です。クロスではなく、漆喰を塗っています。
大半はパターンのない、いわゆる平べったい模様のない仕上げになっていますが、壁の一面だけ下記の写真のように、職人さんがコテで模様をつけてくれています。最近ではクロスでもこういう柄がありますので、さわってみないと意外に気付かないかもしれません。
で、題名にありました「エコパラダイス」ですが、漆喰を塗る前に、下地にエコパラダイスという溶液を塗っています。私の親しい芦屋のビルダーさんで「株式会社髙翔(たかしょう)」という会社があり、そのビルダーさんでは「住まいの空気環境の良い家を建てる」というコンセプトで建築されています。
私が初めて髙翔さんに出会ったときに、すごく感銘を受けたのですが、家の中では「酸化しない」のです。酸化しないというのは簡単にいうと「食べ物が腐らない」のです。ですから人間の体にもいいわけです。髙翔さんの事務所ではいろんな実験をされており、生卵やお肉をお皿に乗せて、事務所に放置してあるのですが、それが腐らずにカチカチになっていくのです。夏の暑い日も冬の寒い日もです。
初めてそれを見たときは「ホンマですか!?」と言って、お皿に置いてあったお肉をかじってみましたが、臭くも何ともありませんでした。余談ですが、そのお肉はのちに会社に連れてきた社長の犬が食べてしまったそうです。
話がそれてしまいましたが、その空気環境をよくする材料がエコパラダイスなのですが、私は事務所を開設する際に、息子(次男)と嫁と3人で壁中に塗りまくりました。(長男は受験生なので誘いませんでした)その時の写真が下の写真です。
エコパラダイスは珪藻土を混ぜて塗りますので、色は少し赤っぽいです。そして、新築特有の接着剤のにおいも感じません。普通の方はあまり気にならないかもしれませんが、アトピーなどのアレルギーをお持ちの方や、鼻炎を患っておられる方はよくわかるそうです。アレルギーやぜんそくのひどい方は、リフォームしたての部屋や、新築の部屋に入ると、息ができなくなったり、せき込んだりするそうですが、エコパラダイスの仕上げの家は深呼吸をしたくなるとか。
仕上げの白い漆喰にもエコパラダイスを混ぜてもらっています。
わたしは3年ほど前に、マンションから一戸建てに住み替えたのですが、その際にエコパラダイスの工法である「抗酸化仕上げ」で建ててもらいました。
抗酸化の家ではキッチンのゴミ箱が臭くなかったり、排水溝の残飯が腐らなかったり、ハッキリと目に見えないものではありますが、なかなか居心地のいい家です。
書き出すといろんなことを書きたくなってきますので、今回は当社の事務所の壁が、「エコパラダイスの抗酸化仕上げ」ということにとどめておきます。ちなみに、事務所では花や木がよく育っています。一枚目の写真に、去年12月8日に事務所をオープンした時にもらった胡蝶蘭が写っていますが、2か月半経った今でもお花が半分以上元気に残っています。ほかにも業者さんからもらった草木があるのですが、かなり伸びてきて事務所の入り口に進出してきているほどです。
抗酸化工法については、たくさん話したいことがありますので、また次の機会に書かせていただきたいと思います。